ぼくの残波岬
残波岬は沖縄本島の最西端に位置し大西洋に面している。岬の東方向には名護、南には慶良間諸島が遠望できる。沖縄海岸国定公園指定の場所である。
昨日も、駅伝が始まる前に公園内のコースを歩いて岬の風景を眺めた。岬の先端の岩の上に白い灯台が立つ。高さが30m、スマートな円筒形で気品がる。ほんとに岬の灯台だ。
アダン、ホルトの木、ソテツ、ススキの中でユリが真っ白く咲いている。その中を緩やかにくねる遊歩道がある。物音一つしない静かな空間だ。思わず彼女の手を握りたい情感が湧く。
そして、公園の入り口にどっしりと構える大シーサー像。オスの逞しさと優しさを象徴するシーサーだ。
この3つの風景が僕のロマンを誘う。
残波岬でデートをしたことはないが、ぼくのマラソン大会デビューの地である。40歳台だったか、沖縄マスターズ駅伝大会を走った。あの時の初々しい気持ちは今も忘れない。昨日晩、妻に言った。「1度でいいから残波岬を二人で歩きたい」と。
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