烏山頭ダムと八田與一(5月10日)
今日の琉球新報の記事に「日本人技師命日に慰霊祭」とある。ピントきた。八田與―氏のことだ。八田與一氏の命日にあたる5月8日に台湾の副総統も出席して八田氏の墓かの前で行われた。
台湾政府が日本の土木技師の慰霊祭を行ったことに誇りを感じる。台湾に数回行ったことがあるが、日本に足を向けては寝れないという話を聞いたことがある。また、台湾映画「KANO」(台湾嘉儀農林)にも似たような逸話が出ていた。
八田與―氏は1920年から30年まで10年間かけて、台南に「烏山頭ダム」を建設し、水がなく不毛の地だった場所を豊な農地に変えた。工事現場で働く地元作業員の待遇にも気を配りながら工事の監督・技師としてアジア1のダムを建設した。その恩義を台湾の人々は忘れていない。日本への感謝の気持ちを抱いている。
アフガニスタンで貧しい人々を助けるために灌漑工事に殉じた中村哲氏と重なる。国際貢献とは資金援助だけではない。現地の人々の幸せに貢献し感謝され尊敬される日本人の働きだと思う。
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