戦後、沖縄が日本に復帰したのが1972年の5月15日。あれから50年が経った。沖縄も自分自身も大きく変わった。
今朝の新聞社(琉球新報)は復帰50周年特別号を発行し、復帰記事一色だが、祝う記事は一つもない。復帰しても日本の面積の0.6%の沖縄に米軍基地用地の70.3%があることに視点を置いて記事を書いている。沖縄の苦しみは復帰しても何も変わっていない。特集号はこういう思いのもとに現在の沖縄の姿を伝えている。
世論調査では、90%近い人が復帰して良かっと回答しているのに、その声は表に出さない。「声」の記事も復帰を責める意見が多い。苛立たしく感じる。日本に帰ったからこそ、オリンピックの金メダリストも出る、大臣も出る。甲子園を席巻(せっけん)する活躍もできる。
過去を見て現在を考えるか(今あるのは過去の結果だと)、現在を未来への踏み台と考えるか。思考の違いによって復帰の評価が分かれる。「今日の日」は未来への新たなスタート地点だと思っている。「日本復帰万歳」だ。
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