東浜巨投手郷里へエール

東浜投手郷里へエール（2022年5月16日）

プロ野球ソフトバンクの東浜巨投手が、11日、西武ライオンズ戦に先発しノーヒットノーランを達成した。県出身者で史上初の偉業だ。

９回を完投し、西武の打者に1本のヒットも許さずソフトバンクに２-０で勝利をもたらした。最後の打者をセカンドゴロに打ち取った瞬間、野手全員がマウンドに駆け寄り抱き合うシーンが感動的だった。

ノーヒットノーランは投手1人ではできない。野手が守ってこそ可能だ。この試合、東浜投手は最後まで150㌔の速球を投げ込み、野手が必死に守って彼を鼓舞した。東浜投手の快挙に全選手が舞う。チーム一体の機運がなせる業だ。

東浜投手の偉業は復帰50年周年を記念し新たな第一歩を踏み出す郷里沖縄へのエールだ。スポーツ、芸術、教育文化、ビジネスの各分野で全国に名を馳せる人材が輩出してほしい。それには、若者の希望と自信を育む社会風土の醸成が肝要だ。

（371字）

沖縄タイムス「主張」に原稿送信

2022年5月16日08：53