沖縄には健康に関する諺が多い。医者も病院もないし薬もない時代だから自分の健康は自分で守らないと生けていけなかったのでしょう。健康は生きる術(すべ)だったのだ。
こんな諺がる。
〇「あらむん(粗食)じょーぐぅ(好む人)や がんじゅーむ(頑丈者)」(粗食を好む人は健康体)
〇「どぅ(体)たぶとーけ(大事にすると)じん(金)たぶとーし と ゆぬむん(同じ)」(体力を蓄えておくと金を蓄えたのと同じ)
美食に偏ってないか、金を大事にし体はおろそかにしていないか。今の人にも耳が痛い健康術である。
あと一つ。
〇「ちけーる(使っている)くうぇ(鍬)や ひかいん(光る)」(使う鍬は光る)
ほんとです。小学校の5-6年から鍬で畑をたがやし、さつまいも掘った。終わって池で鍬を洗うと先が光っていた。諺の意味が身近に感じられる。道具は使わないとサビる。人の体も動かさないと輝きを失う。年をとるとよくわかる。
うちなーぐちには生活の中から生まれた知恵が秘められている。
コメントをお書きください