昼食後昼寝し、2時に起きてコーヒーで目を覚ましながらFM21をトランジスタラジオで聞いた。昭和歌謡の番組だった。
「星の流れに」が流れた。
昭和19年戦争が終わって人々は食べ物を探して命懸けに生きた。戦場から生き返っても家も家族もいない帰還兵たちが巷に溢れていた。「星の流れ」の彼女も元従軍看護婦だった。帰ってきても生きるすべもなく夜の女になった。彼女のつらい悲しい思いが歌われている。
歌詞の1句に心を打たれた。
「こんな女に誰がした」
「一目逢いたいお母さん」
「モンテルパの夜は更けて」
昭和27年の歌である。日本人108人が戦争犯罪死刑囚としてフィリッピンの刑務所に収容されていた。渡辺はま子と宇津井清が大統領の前でこの歌を歌った。大統領は全員を釈放した。故郷、母を思う戦犯の気持ちが大統領にも伝わったのでしょう。私も歌詞に心を揺さぶられた。
歌詞の1句:
「つのる思いに やるせない
遠い故郷をしのびつつ
優しい母の夢を見る」
「星の流れに」の “一目逢いたいお母さん”
「モンテルパの夜はふけて」の “「優しい母の夢を見る”
この2つの歌詞を聞いて心の底から思った。
“母は子どもの心の故郷だ。世界人類みな同じだ”
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