御殿山(うどんやま)解体(1月19日)
家のすぐ近く、首里石嶺の高台に古い民家を利用した沖縄そば屋「御殿山」があった。観光客がいつもいっぱいだったが2年ほど前から休業していた。昨日、ウオーキングの通りすがら見ると屋根の赤瓦が剥がれていた。
御殿山は築年150年の民家だった。高い敷居がり、上の間、下の間、台所がつながり、部屋は開けっ放しだった。
赤瓦が剥がれて後に乾いた土の塊が残っている。幼い時に見た赤瓦ふきの家を建てるときの作業の風景が頭に浮かんだ。瓦を固定するのに粘土を足でこねて、サッカーボールの形に丸めて上に投げる。上にいる人が受け取ってのばして貼り付け上に瓦を置く。小学校のころ、粘土をこねる作業を手伝ったことがある。
瓦を剥ぎ取れた屋根の姿は哀れに見える。150年生きた民家が消える。古いものは去る。世の常とはいえ、わびしさを感じる。
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