100歳と90歳の姉弟(2月14日)
昨日、近くの病院にいった。その時の小話しである。
廊下に車椅子に座って診察を待つお年寄りがいた。傍に娘さんが付き添っていた。ほんの束の間、彼女と立ち話をした。
「母は100歳です。老人ホームで生活しているが一月に1回の健康診断があってきた」という。横の長椅子に男の人が座っていた。「母の弟で90歳です。お姉さん思いで、病院に来るときは必ず付き添ってくれるんですよ」と話す。90歳の弟が100歳の姉に付き添う。はーと思った。
名前が呼ばれると、娘さんが車椅子を押し、90歳の弟がついていく。一緒に診察室に入る。なんと愛らしい姿か。子どもの頃にはきょうだい同士は仲が良く、互いにかばいあう。
だが、90歳になっても嫁いでいった姉を思う弟のあどけなさ。いくつになっても変わらない姉弟(きょうだい)の絆を見た。この世の花だ。
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