徳田虎雄さん逝く(7月12日)
徳洲会病院を創った医師で政治家の徳田虎雄さんが7月10日生涯を閉じた。「命は平等だ」と24時間年中無休の医療を実現し医療界の革命児と讃えられた。
37歳で徳洲会を創設した。那覇で講演を聞いた。情熱、信念、闘いの言葉にあふれ、前髪を立てて吠える雄トラのような威風があった。
死亡記事で年齢を知った。1938年生まれの86歳。遥か年上の英雄のように思っていたのに僕より1つ年下ではないか。
徳洲会病院を創り政治家にもなった。医師会と闘い、政治と闘い、社会の常識と闘って生きた。だが60歳後期から筋肉が動かなくなる病気にかかり、会話もできず晩年は寝たきりになった。「人生は勝負だと」と彼は言った。本人の身の上を知る由もないが、自分は人生の勝負に勝ったと思ったのだろうか。
凡人の僕はまだ生きている。人生の勝負はゴールするまで分からない。
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