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15年粘って最高賞

15年粘って最高賞(8月23日)

お盆まえ、コープ首里の前の歩道をゆっくりジョギングした。前からとりうちぼうしをかぶった男が歩いてくる。すれ違いに「おぅ 仲尾次さん」、足を止めて向き合った。「ああ大城さん」と思わず声がでた。

同級生でももとの職場の同僚でもない。彼とは20年ほど前、私が金秀本社でWUB(世界のうちなーんちゅ ビジネス協会)の事務局長をしていたとき、かれは県国際交流課の係長だった。顔見知り程度のおつきあいがあった。今78歳。

先日、路上で出会った時、立ち話をした。「三線の最高賞をとったよ」「退職してから15年かかった」と誇らしく語った。ぶっきらぼうに見える人だが地道に自分の道を歩んでいたのだ。1つのことを成し遂げる。偉い。

「桃栗3年柿8年」。植えてから実がなるまでには長い歳月が要る。一夜漬けでは実はならない。見習いたい。道ばたには人生のいろんな物語がある。